コラムバックナンバー
メールマガジン2012年2月7日号より Cinci いちしま泰樹
金曜日の朝、喉の痛みがひどくて熱も少しあったため、家の近くの「かかりつけ医」に行きました。日本全国でインフルエンザが流行っており、東京でもちょうど流行警報が発令された矢先でした。皆そうだと思いますが、病気で仕事にできるだけ穴を空けたくはありません。
インフルエンザは発症してから12時間以降でないと正確な「発症の判定」ができないらしく、またその時点での症状が「普通の喉の風邪」と思われたため、ひとまずは「風邪」という診断でした。しかし、この後高熱になればインフルエンザの可能性もあります。お医者さんは言いました。
「1〜2時間おきに体温を測ってください。そしてそれを記録してください。38度や39度になればインフルエンザの可能性がありますから、今日の夕方でもいいですから、すぐに来てください」
その時点での経緯をふまえて、ひとまずわたしが見るべき数字は「体温の推移」であり、1〜2時間おきにそれをモニタリングしてくださいという指示でした。結果として体温はそれよりも上がらず、インフルエンザではなかったようですが、土曜日の夜までわたしは体温を測っては紙にメモすることになります。
「インフルエンザの判定」のために、素人のわたしでも判断できるひとつのKPIが、「体温の時間ごとの推移」だったわけです。もちろん正確な判定にはしっかりした診断を受けなければいけませんが、非常にシンプルで理解しやすい指示であり「指標」でした。
Web担当者は、様々な業務を掛け持ちしている方も多いと思います。普段の業務に追われ、「はたしてこのやり方であっているのだろうか」と検証したり専門的な知識を得る時間もなかなか取れない方も多いでしょう。やらなければいけないことが多いように感じて、結局どれにも取りかかれていないという状況にもなりかねません。
その際に、「目的達成のために、最低限何の項目や指標、数字を見ておけばよいのか」というシンプルな視点で取り組むと、忙しい中でも業務は少しは機能します。「詳細」まではわからなくとも、判断を下せる要素にはなります。コンサルする立場としても、そのような「シンプルな提示や依頼」が必要です。
年末の大内氏のメルマガコラムでも、改めて「シンプルに答えを語る力」が必要なのでは、という問いかけがありました。
https://a2i.jp/activity/mailmagazine-column/10791
詳細な取り組みが必要な場面もあるでしょう。一方で、ビジネスとしては素早い判断で次のアクションにつなげなければいけません。シンプルな視点、シンプルな項目、シンプルな工数。Web担当者もコンサルの方も、できるだけそこに落とし込むように動かなければいけないと感じます。
2023/04/20(木)
オンラインセミナー「GA4活用、分析改善と広告運用の現場から」|2023/4/20(木)
Google アナリティクス 4(GA4)の本格的な利用が始まる2023年です。ユニバーサル アナリティクスとは異なる仕様が多く、従来は容易 …
2023/03/16(木)
オンラインセミナー「ウェブ/アプリのUX戦略 データ分析と定性分析の絶妙なバランスは?」|2023/3/16(木)
データ分析をするとき「肌感」は重要なポイントです。 あなたがGA4などアクセス解析のデータを読み解きするとき、 対象のウェブ/アプリについて …
2023/03/10(金)
【ランチタイム開催】「2023年デジマ予測 キーワードマーケティング滝井さんに聞く 今後、検索はどうなるの? 」|2023/3/10(金)
セミナー・イベント名 【ランチタイム開催】「2023年デジマ予測 キーワードマーケティング滝井さんに聞く 今後、検索はどうなるの? 」 セミ …
【コラム】人間の思考はAIに置き換えられるのか、どのような思考が人間の価値として残るのか
株式会社真摯 いちしま 泰樹AI関連の技術的なトレンドの変化が大きく、もしかしたら私たちの思考の一部は価値を失うのかもしれないと思ったりもします。何について考えるのが人 …
知的な仕事において情報の収集は大切です。当然ですが正しい情報を収集することが必要で、誤った情報は掴まないようにしなくてはなりません。おそらく …
あるツイートに目が留まりました。つぶやいた主は、企業に向けたコンテンツ作成をビジネスにしている人のようです。 「品質の高いコンテンツを時間を …