コラムバックナンバー

私は仕事の上でインタビュー(ヒアリング)をとても大切にしています。
書籍を書く前、プロジェクトを開始する前、新たなお客様を担当する時、そういう場面で必ず数名の方とのインタビューを設定します。

その実現方法は様々です。気軽に昼ごはんを食べながら、というケースやオフィスを抜けだしてお茶を飲みながら話す場合もあれば、堅苦しくインタビューの依頼や事前の質問項目をきっちりと提出して、会議室で向きあう場合もあります。


社内の他部門への負担もあるので、いつもプロジェクトの開始前に取れるわけではありません。プロジェクトの説明会を一度終えて、信頼を得てからでないと難しい場合もあります。

リアルな店舗や営業所があるところは、アクセス解析と関係ないように見えますが、店員さんや営業担当者とのインタビューを必ず取るようにしています。
ウェブサイトの解析の仕事の人が、なぜこんなところまで来るのか?本部のスパイじゃないか、と疑いを持つ方もいるのですが、話しはじめると、とても熱心に話してくれます。

そして経験上、もっとも大事なヒントを与えてくれたのは、そういったアクセス解析とは遠い位置にいて、でもお客様のことをもっともよく知っている人たちだったりします。

お店にインターネットの商品ページを印刷して持ってくる人が多い、という店員の一言から、ウェブ担当者と店舗担当者の間にあった見えない壁が、綺麗に取れて、両者が一緒にビジネス改善を話しあう動きになったショップもあります。

今年、どのアクセス解析担当者も、コンサルの方々も、相当に忙しくなるだろう、と僕はそう予想しています。接している多くの企業が、アクセス解析にかなり本格的に取り組み出した、そんな感触があります。それにスマートフォンだ、ソーシャルだ、アトリビューションだ、と仕事を増やす要因が、目の前にいっぱい出てきています。

忙しいのはとてもよい事です。でも、導入作業やレポートを作るだけで自分の仕事を終えないようにしたい、と僕自身は2012年のはじめに考えています。

忙しい中で、ぜひもう一人、別の部門の人の話を聞いてみたいのです、と言えるように仕事を進めていきたいと思っています。

一つ前のページに戻る

a2i セミナー風景イメージ

あなたも参加しませんか?

「アナリティクス アソシエーション」は、アナリティクスに取り組む皆さまの活躍をサポートします。会員登録いただいた方には、セミナー・イベント情報や業界の関連ニュースをいち早くお届けしています。

セミナー・イベント予定

予定一覧へ

コラムバックナンバー

バックナンバー一覧へ