コラムバックナンバー
メールマガジン2011年11月8日号より Cinci いちしま泰樹
個人的に興味深かった先週の記事のひとつはこちらでした。
◆ウェブアナリストの仕事とは? 期待されるべき姿とは?
ウェブ担当者フォーラム 山浦直宏 2011年11月04日
職種および教育の側面におけるウェブアナリストの日米比較と考察の記事です。ウェブアナリストの企業における立場や役割、実務内容や年収、そしてそれを支える環境としての教育や人材育成の状況について、非常によくまとまっています。
ここで山浦氏が書かれているとおり、「最終的には事業のマーケティング課題解決に寄与していかなければならない」というのはまったくそのとおりです。KPI改善で終わってしまっていては、ややもすれば部分の最適化に終わってしまいかねません。
一方で、理想のウェブアナリストに求められる素養の領域は非常に幅広く、それらをすべて備えるのが実は容易ではないこともほのめかしています。実際に、営業支援や顧客管理、広告運用やシステム連携、リサーチ、アウトプットに至るまで、おしなべて把握統括でき、かつそのプロジェクトで影響力を持つ「ウェブアナリスト」は数少ないでしょう。もはやウェブアナリストではないかもしれません。スーパーマンに近い存在です。
私は、鍵を握るのは「マーケティングとテクノロジーの連携」だと感じています。マーケティング視点で、発想や分析や複数接点を結びつけるアイデアを持っていても、テクノロジーと結びつけないことにはなかなか思うように進まないはずです。多くの場合、システムや各種ツール、そして運用に付随するテクニカルな要件が付きまとってきます。どのようなビジネススケールでも起こりうることです。
スーパーマンになって、自分ですべて把握解決できればもちろん素敵でしょう。マーケティング視点のアイデアを技術的側面にスムーズに落とし込むことができれば、理想と現実の乖離も小さくスピードも担保できます。しかし、ほとんどの人はスーパーマンではありません。「マーケティング寄りのウェブアナリスト」「テクノロジー寄りのウェブアナリスト」がいてもよいでしょう。自分の得意ではない領域を補完する人とチームとなって動くのが、現実的です。
アクセス解析イニシアチブが昨年秋に会員向けに行った調査において、「今度力を入れてほしい活動」として「企業の取り組みやチーム作り」への回答が多くありました。
https://a2i.jp/about/a2isurvey2010_1
ウェブアナリストひとりがすべての領域をカバーするのではなく、チームとして得手不得手をカバーしながらプロジェクトの課題を解決していく、そういう体制作りのお手伝いを、今後もアクセス解析イニシアチブは取り組んでいきます。
2025/07/16(水)
オンラインセミナー「【Canva入門 for マーケ担当者】広告・解析レポートをサクッと伝わるデザインにしてみよう!」|2025/7/16(水)
2025年スタートの新企画「ツール研究会」の第一弾は、「Canva」を取りあげます。 急なバナー作成やCTA差し込み、レポート用スライド作成 …
2025/06/26(木)
オンラインセミナー「サイトユーザーについて知りたいことをGA4で見る方法 ~アクセス解析の基本思考とレポート活用~」|2025/6/26(木)
このセミナーでは、「アクセス解析において持つべき視点」と、Google アナリティクス 4(GA4)の基礎を学びます。対象は初級者です。 企 …
2025/06/12(木)
【a2i交流会2025】デジタルマーケター大集合!a2i 5年ぶりの交流会|2025/6/12(木)
【追加分満員御礼】【5席追加】追加で5名の申込を受け付けます。定員になり次第受付終了いたします。(2025/6/9) 【満員御礼】増席を検討 …
【コラム】生成AIが変える買い物体験 「問いに答える積み重ね」が大事
アナリティクスアソシエーション 大内 範行本日のコラムは、ショッピングと生成AIについてです。 私たちは、果たして購買行動を生成AIで決めるようになるのでしょうか? 結論を先に言えば …
6月12日にa2iの交流会を開催し、多くの方とお話しする機会がありました。 また、5月30日にはWeb担当者Forum ミーティング 202 …
【コラム】生成AI浸透のカギは「組織のキャラクター」 アナグラム中島匠さんに聞きました
アナリティクスアソシエーション 大内 範行アナリティクスアソシエーションでは、不定期にインタビューを行っています。 第三回は、5月22日木曜日に行われた a2iのセミナー「生成AI活 …