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最近セッションベースの分析から人ベースの分析の流れが出てきていることを再三お伝えしています。アクセス解析イニシアチブでもアトリビューション分科会という会員限定の勉強会を10回弱開催してきているような状況です。


10月25日には、Fringe81の田中 弦氏を招いてお話を伺いました。Fringe81は広告の第三者配信アドサーバー「iogous*mark」などを提供する会社です。

第三者配信されたバナー広告の閲覧がありかつコンバージョンのあった履歴を分析した結果、その95%がバナー広告をクリックせずにコンバージョンに至っているというデータが示されました。

そして40%はバナー広告をクリックせず、その後検索をしてコンバージョンに至っていました。また広告を見た後、短期間で検索が発生してコンバージョンしていれば、広告を見た効果で検索行動が生じたということが言えるだろうということで、その検証もされています。

10月4日に開催されたAttribution Night 2011でも同様のお話があったようです。プレゼン資料は公開されていますので、詳しくはこちら↓で確認して頂きたいと思います。
http://www.attribution.jp/000093.html

もちろんこれは一つの例に過ぎません。商材によって変わるでしょうし、何をコンバージョンとして設定するかによっても、当然変化すると思います。

広告投資が膨大であれば、今後こういった仕組みを使いこんでいくことでより効率の高い施策を考える上でデータが活用されていくことになると思います。

広告投資が膨大でない場合も多いと思いますが、広告に限らず態度変容をどのように分析する可能性があるのかは、暫く追いかけてみたいと考えています。

例えば最終決断を下してからブックマークでサイトに訪問しコンバージョンしました、といった場合や、その会社やサービス名で検索してサイトに訪問してコンバージョンしました、といった場合に、「当然知っている人がコンバージョンしているんだよね」、以上、という報告をもらっても、何か施策に落とし込むことは難しいですから。

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