コラムバックナンバー
メールマガジン2011年10月25日号より Cinci いちしま泰樹
米Googleは2011年10月18日、ログインユーザーを対象に検索サービス(google.com)を標準でSSL接続にすることを発表しました。アクセス解析の側面では、Googleのログインユーザーの検索キーワードが取得できなくなることを意味します。検索結果をクリックした後にリダイレクトさせて、Google経由というリファラー情報は残るようです。
検索をより安心してご利用いただくために:Google アナリティクスでの検索キーワードについて(Googleアナリティクス 日本版 公式ブログ)
米Google、検索サービスのSSL接続を標準に(SEMリサーチ)
まだ日本のグーグル検索(google.co.jp)への展開は発表されていませんが、今後は世の中の流れから他社のサービスでも採用の可能性もあると思われ、多少なりとも影響が出てくるでしょう。
これをどう捉えましょうか。
もともと、アクセス解析のデータは不正確です。一部のユーザーはセキュリティソフトやオプトアウトの仕組みでデータをブロックしたり、Cookie情報を削除したりしています(意図的に、あるいは意図せずに)。各社アクセス解析ツールのデータの取得方法や集計方法もそれぞれ異なります。
そこに、今回の「Googleログインユーザー」という条件が加わってくることになります。
もともと不正確なデータを利用していたわけですから、多少その不正確な条件が追加されたとして(それがどのぐらいの影響かは未知数ですが)、「取得できているデータを全体にどう反映させるか」という根本的な部分は変わりません。「欠けているものをどうするか」という対応は不毛です。
マーケティングの側面から見れば、検索キーワードはユーザーのモチベーションを推測する貴重な情報のひとつですので、残念であることには変わりません。しかし、世界的に「個人のウェブ上での行動情報をオプトアウトできる仕組みの提供」が進んでおり、今回のGoogleの発表もその流れのひとつでしょう。
ないものねだりを続けていても仕方ありません。取得できているデータを元に全体にどう反映させ改善に役立てるのか、改めて原点に立ち返りたいところです。
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