コラムバックナンバー
メールマガジン2011年6月14日号より Cinci いちしま泰樹
6月2日に開催されたアクセス解析サミット2011では、意図せずに同じような話題や主張が重なりました。「データの向こう側のユーザーをしっかり見なければいけない」という意見は複数のセッションで繰り出されましたが、もうひとつ、「改善のサイクルを速くする」「すぐにやる」というテーマもいくつかで重なりました。
オープニングのパネルディスカッションで、富士重工業の鈴木氏が「改善はもうクオーターで回す時代ではない」と語り、わたしは少し驚きました。大企業でも、クオーターごとの目標立てとそれに沿った計画や戦術の展開というステップが「遅い」と感じているのです。それに呼応してビービットの渡辺氏も「仮説と実験の繰り返し」と重ねます。
ECナビの春元氏も、改善のサイクルの速さの重要性について触れていました。
筏井哲治氏の『今すぐできる「戦略思考」の教科書』という本があります。マイクロソフトでの取り組みの紹介から、個人やチームとしての今後の戦略思考を考えるという本なのですが、ここで「PDCAからEAチェーンへ」という内容が出てきます。複雑化した組織や情報の中では「PDCA」はもはや回らないのではないか、実験(Experiment)と適用(Adapt)という「EAチェーン」の方が、自ら考え学習する組織へ転換し、うまく回るのではないか、としています。
「学習する組織」。縦割りの組織になるほど自らの取り組みの意義を忘れがちになる中、なるほどと感じるところもあります。
すべての組織に「EAチェーン」のような形が当てはまるかはわかりません。しかし、大きな組織体ですら「クオーターでのPDCAは遅い」と感じているのです。積極的にトライし学習していく組織の方が、動きの速いウェブの領域では強いチームになるのかもしれないと、アクセス解析サミットの登壇者の話を聞きながら、半年ほど前に読んだ本のことを思い出したのでした。
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