コラムバックナンバー
株式会社ALBERT 浜田 和美
メールマガジン2017年10月11日号より ALBERT 浜田 和美
チャットボットに関する提案をする機会がありましたので、今回はチャットボットをテーマにしたいと思います。
チャットボットと言えばAIと想起し、AIと言えば自動応答してくれるといったイメージが強い方が多いのではないでしょうか。チャットボット提供企業側でも「チャットボット=AI」と位置づけている場合が多く、6月のAI・人工知能EXPOでもチャットボットツールに関する出展を多く目にしました。
チャットボットと言えば、AI女子高生りんなやローソン社のあきこちゃん、ヤマト運輸のLINE荷物問い合わせ機能などが有名かと思います。最近では自治体での導入も増えてきており、今後も様々な企業・団体でチャットボット導入は増えていくでしょう。手前味噌ですが弊社アルベルトのサービスを渋谷区のOne to One子育て支援サービスに導入いただいています。
「ALBERT、渋谷区のOne to One子育て支援サービスで人工知能(AI)とLINEを連係した自動応答サービスの実証試験を開始」
チャットボットツールは下記3つに分類できます。
===
・チャットボット完結パターン
・チャットボットおよび有人対応とのハイブリッド切替パターン
・チャットボットから有人対応リソースまでの一気通貫提供パターン
===
チャットボットツールに限らず「属人化している内容を機械に置き換えて効率化させる」ことがAI導入時の焦点になるでしょう。その際、「いかに機械に置き換えられるか?」、AIであれば「いかにAIに学習してもらうか?」という部分が課題になっていきます。AI・機械学習等を用いたソリューションを考える際、学習データの蓄積が課題になることが多いですが、チャットボットツールに関しても同じことが言えると改めて実感しています。
学習させるためにはデータの蓄積が必要です。そのためにはユーザにいかに使っていただくかという視点が肝要です。
チャットボットから取得可能なユーザデータは大きくふたつあります。
===
・質問データ
-チャットボットを通したユーザの会話データ
・評価データ
-質問結果が適正であったかを評価したもの
===
これらデータを上手く引き出し学習させていくことがチャットボットツールの性能向上に重要です。そのためには当初のシナリオ設計と評価データによる学習精度の向上がキーとなると考えられます。
分析視点でのチャットボットツール性能向上は、KPIの設計が考えられます。
全体ではチャットボットツールの使用率、正解率の向上などがあります。チャットボットツールを利用しなくてもユーザが情報にたどり着きやすいUI設計であれば、ツールの持ち腐れとも言えます。問い合わせページや検索行為が多く発生するページなど特定のページに絞り、チャットボットツールの利用状況を可視化することで、ツールの性能や向き不向きが見やすくなるでしょう。
レコメンドエンジンや感性検索システムなど様々な新規サービスの企画・導入・運用に従事。
2012年、デジタル広告部門新設に伴い異動。実験計画法を用いたクリエイティブ最適化やダイナミックリターゲティングバナーの導入・運用、営業支援、メディアプランニングに携わる。
現在はコンサルタントとして旅行会社や食品メーカー等のクライアントを担当。プライベートDMPの導入・運用支援ならびに、広告部門時代の知見を活かしDMPを用いた広告施策のプランニングも実施。
2025/06/12(木)
【a2i交流会2025】デジタルマーケター大集合!a2i 5年ぶりの交流会|2025/6/12(木)
a2iの交流会が5年ぶりに帰ってきました! ライトニングトーク「私と生成AI」には、小川卓氏(HAPPY ANALYTICS)、川手遼一氏( …
2025/05/22(木)
オンラインセミナー「生成AI活用、マーケ現場の実践と組織導入のリアル」|2025/5/22(木)
生成AIはマーケターの働き方や組織のあり方を大きく変えつつあります。特に、最先端テクノロジーに日常的に触れるデジタル広告運用の現場では、生成 …
2025/04/16(水)
オンラインセミナー「【GA4&GTM完全攻略】それ計測したかった!を叶えよう」|2025/4/16(水)
GA4とGTMの正しい設定方法を基礎から実践まで徹底解説します。 GA4導入時に押さえておくべきポイントや、イベント設定・カスタムディメンシ …
【コラム】Google AI OverviewでGoogleの検索体験はより快適になる?
アナリティクスアソシエーション 大内 範行日本でも、Googleの検索エンジンで、AI Overviewの表示が増えてきました。 AI Overviewが表示された検索クエリで、クリ …
少し前の話になりますが、2025年2月に「Google 広告 P-MAX 解体新書 ~究極の自動化とデータドリブンアトリビューション~」とい …
【コラム】SEOの辻正浩さんにインタビューしたらその使命感に圧倒された
アナリティクスアソシエーション 大内 範行アナリティクスアソシエーションでは、不定期に話題になったこと、人についてインタビューを行っていきます。第二回は、SEOの第一人者 Faber …