コラムバックナンバー
メールマガジン2015年10月21日号より 真摯 いちしま泰樹
分析に関わる人たちは、「伝える」ことも重要な仕事です。チームや上層部、顧客に向けて、図解や文章で分析内容や課題を適切に伝えなければなりません。図解の重要さもありますが、今日は文章によるメッセージについて。相手に分析内容の理解とアクションを求めるには、情報を取捨選択して強いメッセージにする必要があります。一方で、ある程度の分析を行えば、多くの発見や事実があります。それらを「こういう側面もある」「この可能性もある」などと列挙すれば、資料の主旨はあいまいになり、アクションを起こしにくくなります。
多くの場合、資料に期待されるのは玉虫色の表現ではなく、指針が明確になったメッセージです。分析者は、情報を列挙する誠実さよりも強いメッセージを優先して、伝わる内容にまとめなければなりません。
先日、『新しい文章力の教室 – 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング』という書籍を読みました。ポップカルチャーサイト「ナタリー」を運営するナターシャの取締役だった、唐木元氏による書籍です。この本の中で上記の話題が登場します。「誠実さとキャッチーさの相克」と本では表されています。少し引用してみます。
—
物事をほんとうに誠実かつ正確に伝えようとすると、必ず歯切れの悪い表現になります。(中略)全情報を羅列するか、濁し言葉でまとめるか、濁し言葉を削るか。(中略)完読してもらう原稿にするためには、情報を適切に取捨選択する必要があります。
—
分析をまとめる資料には、文章だけでなく、主張を裏付ける表データやグラフも盛り込まれます。目に飛び込んでくる文章はキャッチーでも、表データやグラフで正確な詳細情報を参照できるので、メッセージの根拠も提示できます。もし説明の場があれば、異なる切り口の情報も補足で伝えられるでしょう。
すべて伝えようとするのではなく、取捨選択して強いメッセージにすることです。多くの場合は次にアクションを起こしてもらうことが目的ですから、メッセージは強くあるべきです。情報の取捨選択も主観的で良いと思います。同じ分析結果でも、伝える人や伝える相手が異なれば、表現や内容はその場面に応じたものであるべきです。
そうわかっていながら、毎回「これでふさわしいのか」と悩むわけですけれども。
2026/02/19(木)
オンラインセミナー「GA4×ヒートマップで成果を出すCVR改善入門」|2026/2/19(木)
本セミナーは、Google アナリティクス 4(GA4)とヒートマップを活用してCVR改善の施策設計と効果検証を再現性高く行うための実践的な …
2026/01/22(木)
オンラインセミナー「検索行動・消費者分析ツール「DS.INSIGHT」の最新機能と活用事例」|2026/1/22(木)
ツール研究会の3回目は、DS.INSIGHTがテーマです。 このセミナーは、どなたでも参加可能です。 一般の方の申込には、ライト会員(登録・ …
2025/12/03(水)
オンラインセミナー「GAの分析とモニタリングの適材適所ガイド― Looker Studio、探索、スプレッドシート、MCPサーバーの使い分け」|2025/12/3(水)
このセミナーでは、Google アナリティクス 4(GA4)のデータを効果的に活用するために、目的に応じた最適なレポート機能の選び方と使い分 …
【コラム】2026年以降も生き残るであろうアクセス解析業務とは?
株式会社MOLTS/株式会社月曜日のトラ 西 正広こんにちは、月曜日のトラの西です。 私は2006年に社会人となり、社会人1年目からアクセス解析ツールに触れてきました。2026年は、私がアク …
【コラム】生成AIはデータ分析をどう変えていくのか?自動運転レベルに学ぶ3段階の進化へ
アナリティクスアソシエーション 大内 範行2026年が明けました。今年は「生成AIを使ったデータ分析」が、大きなテーマになりそうです。 年初のコラムですし、まずは少し広い視野で、デー …
【コラム】生成AI時代 データ分析に必要な”料理人のスキル”は?
アナリティクスアソシエーション 大内 範行「生成AIでデータ分析は、どこまで簡単でおいしくなるのだろうか?」 今年最後のコラムです。来年に向けてそんなテーマを考えてみたいと思います。 …