コラムバックナンバー
メールマガジン2014年2月12日号より 衣袋 宏美
先週一番印象に残ったのがインバウンドマーケティングで有名な高広さんのこの記事でした。
アドボケイツとアンバサダー: マーケティングやPR業界関係者なら、知っておきたいその違い
一言で言うとAMNの徳力氏の言う「アドボケイツ」と「アンバサダー」の意味が逆ではないかという指摘をしています。世界のPR業界では「アンバサダー」というのはお金をもらっているのが一般的で、「アドボケイツ」は消費者が自分の意思で行っているというのが正解だといいます。
特にここ何年かで出現してきたソーシャルメディア界隈では、思いつくだけでも「消費者」を表す次のような言葉があります。私の感覚で、よく聞く言葉の順に並べてみると、「ファン」「サポーター」「インフルエンサー」「アンバサダー」「アドボケイツ」といったところでしょうか。
これは英語のマーケティング用語がカタカナで日本語として流通し始めている例です。黎明期には様々な人が翻訳して紹介し、いろんな解釈をしながら布教してしまうことになりがちなのでしょう。確かに私もこれらの言葉に関してはきちんと理解しようともしていませんでした。
一方ウェブ解析界隈は、10年以上歴史を重ねていますので、言葉の定義で今更混乱することは少なくなってきていると思いますが、別の業界でおきているこういった話を聞くにつけ、共通言語で語ることの重要性を再認識させられます。
そんな背景もあり、私が分析レポートでもセミナーでも講座でも気をつけていることは、「初出の言葉には必ず丁寧に説明する」ということです。
アクセス解析や広告効果測定系では、普通の人が聞いても理解しがたい言葉が結構あります。直帰、セッション、コンバージョンを始め、CPA、CTR、PPC、KPIなど3文字英語が多いのも特徴です。
自分では特に3文字英語を使う場合に気をつけています。自分が書いた報告書やスライド、資料などでそのような言葉が最初に出てきたとき、元の英語のフルスペルを明記し、その意味についても必ず説明することにしています。さらにその後の資料などでも、脚注をしつこく入れます。
脚注をしつこくいれる理由は、2回目以降に「何だっけ」となった時、前のページを確認するために資料のあちこちを探させないためです。今説明している部分に集中してもらえるようにするわけです。
話をしていて、一度引っ掛かった言葉があると、その後の殆ど理解ができなくなるという前提に立ちます。算数でも同じだと思うのですが、あるところで躓くとその先が全く理解できなくなるのと同じです。
説明をしたりプレゼンをしたりする場合に、お互いが話の腰を折ることのないようにするのが、会話やコミュニケーションがスムーズにいくために重要です。だから「初出の言葉は必ず丁寧に説明」するようにしています。
なお冒頭お話しした言葉の定義の話ですが、アクセス解析イニシアチブでは、ウェブ解析関係の用語定義のガイドラインを作成しております。下記からPDFを入手して頂くことができますので、ご存知の無い方はどうぞ。
https://a2i.jp/cms/wp-content/uploads/mt-img/a2i_KPIstandard_ver2.pdf
2025/04/16(水)
オンラインセミナー「【GA4&GTM完全攻略】それ計測したかった!を叶えよう」|2025/4/16(水)
GA4とGTMの正しい設定方法を基礎から実践まで徹底解説します。 GA4導入時に押さえておくべきポイントや、イベント設定・カスタムディメンシ …
2025/03/26(水)
オンラインセミナー「GA4はもう難しくない!最新機能と改善ポイントを徹底解説」|2025/3/26(水)
「GA4は使いにくい」と思っていませんか? それはもう過去の話!最新アップデートで、GA4はより直感的で便利な解析ツールへ進化し、ユーザーの …
2025/03/05(水)
オンラインセミナー「あの会社はこんなに伸びた!新規受注額2倍&年間受注額3倍の刃物メーカー、平均受注金額5倍のウェブ制作会社の事例」|2025/3/5(水)
2021年は刃物メーカーの1人担当者さん、2022年には小さな制作会社さんの事例を紹介しました。あれから2~3年たっても着実に成長されていま …
【コラム】電通の「日本の広告費」レポートに見る、デジタル認知広告の時代と効果測定の新しいカタチ
アナリティクスアソシエーション 大内 範行電通が今年2月末に恒例の「2024年 日本の広告費」を発表しました。皆さんにとっては、予想した驚きのないレポートかもしれません。 ただ、私は …
今回はタイトルの通りですが、GTM(Googleタグマネージャー)のあるあるを言っていきたいと思います。 前提として「どんな人が言っているの …
【コラム】プライバシー保護と法律 この山は面倒ですが登り始めましょう
アナリティクスアソシエーション 大内 範行ここ数年で個人情報保護などプライバシー保護の法律面の理解を深めて、いくつかのプロジェクトに関わるようになりました。 今では法律理解は、マーケ …