コラムバックナンバー
メールマガジン2013年5月21日号より 石井 陽子
5月17日 アクセス解析イニシアチブのサミットが行われました。
今回石井もスタッフとして参加させていただきました。
「顧客をつかむ」というテーマの下、アクセス解析イニシアチブが取り組むべきテーマが「アクセス解析」ではなく「デジタルアナリティクス」に広がりつつあるセッションだったと思います。
今回のコラムでは、僭越ながら私が感じたことを書きたいと思います。
<「高速PDCA」による成功と失敗の積み重ねが肝 >
PDCAをいかに早く回すか。
サイバーエージェントさんをはじめ、複数の講演者の方々がおっしゃられていたテーマでした。数年前のアクセス解析では、じっくり現状を捉えた後に得られた課題を潰すといった手法が主流でした。
ですがマーケティングトレンドの変化がこれだけ激しい中、この手法のみを採用していると、周辺環境の変化に追いつかないことや、コスト感が合わないなどの歪みも生じていました。そのような背景において、できるところから様々な施策にチャレンジし、小さな失敗や成功を積み重ねる手法がフィットしてきているのではないでしょうか。これは個人的に、今シリコンバレーで注目されている「リーンスタートアップ※」の考え方に似ていると感じました。
※参考記事 「リーンスタートアップ」─小さな失敗を重ねて育てる
<仮説の精度を上げるなら、やっぱり顧客に直接聞こうよ>
コマースデザインの坂本さん、ビービットの垣内さんからお話のあった、顧客のことは顧客に聞けばいいというトーク、とても共感しました。
Webの仕事をしていると、対面で顧客に接する機会が非常に少なくなります。人によっては皆無でしょう。アクセスログデータには多くの顧客の声(から来る行動)が入っているけれど、そこからの仮説立案自体に思い込みというものが存在することもありますから、「買った顧客に聞いてみよう」という姿勢はWebの仕事をしている人が忘れがちで、しかしながら最も重要なことなのではないかと思っています。
アンケートやインタビューなど、アクセスログだけではわからないデータを活用しながら、顧客の声をもっと深く知るデータも必要ですし、その見せ方も重要。良品計画さんは、「口コミは加工せず生の声を共有する」など顧客を深く知るデータの見せ方にもこだわりがあり、参考になった方も多かったかと思います。
<行き着くところはチームワークと体制づくり>
今回のサミットでは、実際に講演をされた企業の方々がどのようなチーム(連携)体制をとって、PDCAを回されているのかも聞くことができました。
より多くの成功を積み重ねるには、データを見る(分析する)人、施策を考える人が密に連携とることで、これが実現できるのだと思います。
サイバーエージェントさんや、MONOTAROさんのお話にもありましたが、他部署の方々と数値的な部分も含めて「ゴールを共有する」ということがとても大切ですよね。
アクセス解析イニシアチブの公式レポートは後日配信されますので、そちらもお楽しみに。
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