コラムバックナンバー
メールマガジン2011年11月22日号より Cinci いちしま泰樹
昨年非常に効果を上げたランディングページを踏襲して新しいランディングページを展開したのに、今年は昨年ほど効果を上げなくなった、そういうことがあります。
同じ商材で同じターゲット、ランディングページが発するメッセージも広告のクリエイティブもそれほど大きく変えていない、昨年の実績に倣った中で効果がいまひとつ表れず、担当者は右往左往することになります。
市場や環境が少し変化したのでは?という仮説のもと軌道修正して持ち直すものの、結果として昨年の実績には届かない、といった結果になってしまいます。
過去の成功事例や、それを積み上げたベスト・プラクティスは、必ずしも次の同じ成功を約束しません。同じ商材で同じターゲットでも起こりうることですから、ターゲットや商材が違ったりすると、それこそ確度は低くなります。「成功事例」ではなく、「参考事例」という認識でいた方がよいかもしれません。
過去の成功事例がパーフェクトだったわけではないでしょう。昨年よりもよい実績を上げるには「改善」が必要です。大切なのは、「仮説」と「試行」の繰り返し。そのトライをどれだけ繰り広げられるか。そして状況のよいものを全体に「適用」していく、その連続です。
少数の成功事例を持っていることよりも、どれだけトライ&エラーを繰り返してその「アイデア」や「適応力」を持って取り組めているか、の方が大切かもしれません。もちろん、トライばかりではなくて結果も出していなければいけないのですが。
自社が持つ成功事例は、あくまでそのときの状況下での結果であり、次回はそれを参考にして新たにトライを重ねていくこと。広告代理店やソリューション提供会社、制作会社に依頼する際は、成功事例のインパクトの大きさではなく、どれだけの「適応力」を持っているか、トライを繰り出すことができるのかを判断の基準にしてみるのがよいでしょう。
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