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活動報告
開催日時 | 2024/08/21(水) |
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会場 | オンラインセミナー |
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2024年8月21日、「B2Bマーケティングにおける統合ダッシュボード」を開催いたしました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
今回のセミナーは私、株式会社ナンバーの渋谷が企画を担当しました。
企画の背景として、以下のメルマガ執筆があります。
「ダッシュボードを作ったはいいが結局見なくなってしまう」というあるある現象に関する私なりの考察でした。
まとめは、ダッシュボードによる「継続的な価値提供」および「定期的に見る仕組み」がポイントになるのではないか、としました。
これらは私がこれまで関わってきた仕事や、記事などの事例を元に考えたものですが、「じゃあ具体的にそのように活用している実例は?」という声が聞こえ、今回の企画に至りました。
講師は株式会社プリンシプルの山田良太さん。
自社で構築運用されている統合ダッシュボードについて、構築から運用まで、具体的な内容をお話しいただきました。
以下、セミナーの大まかな流れです。
(1)プリンシプルがどのようなマーケティング活動を行っているか
(2)実際に運用しているダッシュボードの紹介
(3)データソース(元データ)にはどのようなものがあるか
(4)統合ダッシュボードを構築するステップについて
中でも印象的だった部分を3つ共有します。
(A)「誰に」「何を」「何のために」といった設計を元に、大きく分けて2種類のダッシュボードを運用している。
(B)マーケティングデータ以外も含め、約7年前からBigQueryで蓄積・整備してきたデータは、テーブル数にして約130種類以上。
(C)理想と現実のギャップをどのように乗り越えるか。
Aについて。
私は、ダッシュボードによる「継続的な価値提供」および「定期的に見る仕組み」がポイントになるのではないか、と考えていますが、これらにおいて「設計」というプロセスは最も重要になります。
プリンシプル社の事例では、そのダッシュボードがどういった目的で運用されているのかが明確になっており、また、定例会議で参加者が揃って確認するという仕組みがあり、大事なポイントを押さえていると感じました。
Bについて。
最初から一気にではなく「溜められるところから少しずつ」ということで、ダッシュボードの元にあるデータ基盤ことローマは一日にして成らずだと痛感しました。
Cについて。
データの自動連携はとても便利ですが、費用がかかるケースも少なくなく、最初から予算をかけられないケースもあります。
そういった場合は、まず手動で連携し、決裁者にダッシュボードの有用性を理解してもらった上で自動連携に進む、と。
ダッシュボードおよびデータは企業にとって大事な資産だからこそ、きちんとコンセンサス(合意形成)を得ながら進める、ということの重要性を学びました。
最後に。
セミナーのまとめとして、各社の状況に応じた最適な方法を見つけることの重要性が強調されました。最初から理想を追求しすぎず、段階的な改善を目指すことが成功への鍵となりそうです。
レポート執筆:渋谷 泰一郎(a2iセミナー編成委員、株式会社ナンバー)
▼有料個人会員、有料法人会員は、このアーカイブ動画を視聴できます。(2025年8月22日まで)
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