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活動報告

| 開催日時 | 2022/05/31(火) |
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| 会場 | オンラインセミナー |
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2022年5月31日に、オンラインセミナー「ビジネスを切り拓くデータストーリーテリング ~考え方と実践」を開催いたしました。第一部と第二部ともに、株式会社DATALEの板谷越 英美氏にお話しいただきました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
レポート執筆 西 倫英
板谷越氏は「2022年現在、データ活用のニーズがますます高まっている」と説明します。
板谷越氏は、陥りがちな状況を冒頭でいくつか挙げました。
なぜこのような状況になってしまうのでしょうか。それはBIツールが進化しても「人に伝わる」部分がボトルネックになるからです。そこで注目されているのが「Actionable BI」です。
Actionable(アクショナブル)とは「実際の行動につながる」という意味です。データを見ても示唆を得られないと「で、どうする?」となり、実際のアクションや意志決定にはつながりません。それをブラッシュアップするのが「データストーリーテリング」です。
データストーリーテリングとは、データを使った物語を「伝えて」「期待するアクションを得る」技術です。相手がデータを見たときは「デザイン」がまず目に入り、「ストーリー」が伝わった上で「ゴール」の行動を引き出します。「データストーリーテリングに取り組む際は、この逆の順番で手がけるのがポイント」と板谷越氏は説明します。つまり最初に「ゴール」のアクションを決めて「ストーリー」を作り、それを「デザイン」に落とし込む、という順番です。
セミナーでは、データストーリーテリングのビフォーとアフターの例が2つ紹介されました。同じデータでも「相手が誰で、最終的にどんな行動を取ってほしいのか」を最初に定めることで、伝わり方が変わってきます。
板谷越氏は「データストーリーテリングは、科学的で、論理的で、効率的」と説明します。
第二部では「データ活用がうまくいかない」という例を挙げながら、具体的な取り組みについて触れられました。
成果(=金銭的な利益)につながるデータ活用の取り組みは、誰の目線で語るかによって内容が変わってきます。ここではマーケターの目線で何をすればいいかが語られました。
これまでのデジタルマーケティングでは、集客チャネルごとのCPAやROASを最適化することで事業利益につなげてきました。しかしCookie規制やGA4への移行、行動変容などの環境変化により、新たなデータの見方、KPIの設定が必要となっています。
マーケターが取り組むべき「作戦」は2つあります。
「マーケターは、組織の壁を超えるタイミングに来ている」と板谷越氏は説明します。これまで顧客ジャーニーを考えるのは、企画チームの役割だったかもしれません。しかしセッションベースからユーザーベースへ考え方が移行すると、マーケチームも顧客ジャーニーなしでは成果に結びつけることはできません。分断したデータがあるのなら、組織を超えてデータをつなげていく。それがマーケターの立ち位置からやるべき大事な役割です。
続いて板谷越氏は、最初に取り組むべきステップを紹介しました。
まずは、事業サイドや企画サイドがどんなデータを見ているのかを調べること。「わからないことは、わかる人にどんどん聞くこと」を板谷越氏は推奨します。データや課題を調べて整理できたら、次はロジックツリーや顧客ジャーニー、KSFを考え直すフェーズに進みます。
新しい取り組みを始めるには、社内の説得や調整も必要です。セミナーの最後では、新しい打ち手を提案するときの伝え方やダッシュボードの使い分け方など、実践的な話にも触れられました。
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