活動報告

開催日時 2022/03/09(水)
会場 オンラインセミナー

2022年3月9日に、オンラインセミナー「エンジニアとマーケ担当はどうなったら仲良くなれるのか?」を開催し、第一部、第二部共にツクリンク株式会社の湯本 明信 氏と、株式会社電通デジタルの四本松 太郎 氏にお話しいただきました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

レポート執筆
福田晶子

第一部:コミュニケーション編

第一部のテーマはエンジニアとマーケ担当の望ましいコミュニケーションについてです。
ディスカッションのテーマとして用意されたのは以下4つ。
1.なぜマーケからの依頼はいつも急ぎでふわっとした内容なのか?
2.なぜエンジニアは仕様・要件に厳しいのか?
3.なぜマーケの人は何度も同じことを聞いてくるのか?
4.エンジニアと仲良くなるのに食事に行ったりゲームをするのは効果的なのか?
いずれも皆さん一度は耳にしたことがあるようなお題ではないでしょうか。

それぞれのお題に対してエンジニア側として湯本氏が、マーケ側として四本松氏が回答。
1つ目のお題では、マーケ側が月単位のKPIを設定している場合など状況に合わせて急ぎ且つふわっとした状態でも施策を打たなければいけない場面があると四本松氏。それに対し湯本氏は、施策を打つ段階でエンジニアに依頼をするよりも、対応が必要になるとわかった時点で頭出しのミーティングを設定してもらえると進めやすいと提案。
その他のお題についても場面の背景にある思いやそこに対する具体的な提案、さらにはお二人が日頃行っている対策など様々な角度からお題にアプローチし、司会の大内氏(アナリティクスアソシエーション代表)を含む3人で、より良いコミュニケーションにつなげるためのディスカッションが進みます。

またコロナがコミュニケーションにどのように影響を与えたかという話題に及んだ際は、リモートワークが増えたことで意識的にコミュニケーションを取るようなり結果的につながりが強固になったという意見も聞かれました。

第二部:ケーススタディ編

第二部は実務で起こりがちなケースを例にあげ、その捉え方や対応策についてお話しいただきました。

事例としてあげられたのは以下4つです。
1.PageSpeed Insightsのスコアが悪かった時はどうすればよいか?
2.広告タグを設置しようとしたらSPA(Single Page Application)のサイトだった
3.エンジニア側とマーケ側のKPIが別々で設定されていることが原因で一方の作業がもう一方に悪影響を与えてしまった
4.タグが増えすぎて管理が難しくなってしまった

1つ目の事例について四本松氏は、エンジニアに依頼する前にマーケ内で施策の妥当性や目的などをしっかり吟味する姿勢も大切だと回答。湯本氏も、スコアが高いサイトがユーザーにとって良いサイトとは限らないので、ユーザーの為という視点を忘れないようにすることも大切と助言します。

第二部のディスカッションを通して、上記のような問題をきっかけに相互理解を深める勉強会を開催するとコミュニケーションの向上にもつながるのではとの提案もありました。

最後に質疑応答の時間が設けられ、工数管理と目的達成の関係性やリモートワーク等の話題が出ました。
また「複雑化する昨今の分析状況において、マーケ担当もSQLやサーバー等の勉強をしたほうが良いのか?」という質問に対しては両氏ともマーケの強みである企画力や分析力、ディレクション力等の向上に力を入れたほうが良いという回答でした。もちろん技術力があるに越したことはないが、エンジニアと協力した方が効率的に進められる場面も多いので任せられるところは任せた方が良いとの意見もあり、いかに協力してお互いの強みを生かすかという視点が大切だという結論に至りました。

出演講師

湯本 明信

ツクリンク株式会社
プロダクト部 シニアエンジニア

詳細プロフィールを見る

四本松 太郎

株式会社電通デジタル
エクスペリエンスプロデュース部門 グロースコンサルティング事業部 SEOグループ チーフSEOストラテジスト

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