活動報告

開催日時 2021/10/07(木)
会場 オンラインセミナー

2021年10月7日に、オンラインセミナー「Google タグマネージャー 基礎の基礎」を開催いたしました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

レポート執筆
株式会社菊原web解析事務所

第一部:ゼロからのGoogle タグマネージャー

渋谷 泰一郎 氏(株式会社ナンバー)

渋谷 泰一郎 氏(株式会社ナンバー)よりお話しいただきました。

1. タグマネージャーについて
2. Google タグマネージャーについて
3. GAタグ実装実演

1. タグマネージャーについて
渋谷氏は、まずタグマネージャーについて説明します。タグマネージャーは、サイト運営で利用する複数の外部ツールのタグを一元管理するためのツールです。
具体的なタグとして、Google アナリティクスの設計タグ、広告のコンバージョンタグ、MA(マーケティングオートメーション)のタグなどがあります。
また、主要なタグマネージャーは、Google タグマネージャー(GTM)、Yahoo! タグマネージャー、Tealium、Adobe Experience Platform Launchとなります。その中で最も利用率の高いGoogle タグマネージャーの利用率は約44%で今後も上昇傾向にあります。

2. Google タグマネージャーについて
渋谷氏はGTMの仕組みについて、戦場と司令室という例えを利用し、コンテナタグ、トリガー、タグを説明しました。
次にアカウント/コンテナ構造やワークスペースについてです。
ワークスペース機能は、権限を持っている人が複数人いる場合、1つのコンテナに対し、同時期に複数人が作業する可能性があるため、各人が別の作業スペースを作り、それそれが作業するものです。無料版の1つのコンテナ内で同時に存在できるワークスペースの上限は3つまでなので注意が必要です。
その後、GTMの画面スクリーンショットを示し主要機能の説明がありました。

3. GAタグ実装実演
実際のGTM管理画面をLIVE形式で実演いただきました。
①GTMアカウント/コンテナを作成する
②サイト/ページにGTMコンテナを挿入する
③GTM管理画面からGAタグを設置する
具体的にどのような操作をしGTM及びGAタグの設定をするべきかが、一目瞭然となる内容です。

まとめ
GTM利用経験の無い人、利用したいが何から手を付けていいかわからない人、プログラムやエンジニアリングの経験がない人にとって、具体的かつ実践的な内容を多く含む内容でした。

第二部:Google タグマネージャーのタグ設置実務入門

畑岡 大作 氏(アユダンテ株式会社)

畑岡 大作 氏(アユダンテ株式会社)よりお話しいただきました。

畑岡氏は冒頭に、本セッションのターゲットはGTMを最近使い始めた人で、ポイントは以下と語ります。
・実務の各ステップの作業
・利用頻度の高いトリガーと組み合わせて使う組み込み変数
・プレビューの具体的な使い方

実務の各ステップの作業は以下3つに分類されます。


①タグ設置依頼&要件確認
「どこで」「いつ」「何を」「どのように」をGTMで計測できる用語として具体的に以下のように落とし込む必要があります。

「どこで」→ 対象ページURL
「いつ」→ 配信タイミング、対象要素
「何を」→ タグの種類
「どのように」→ タグの計測内容

依頼主はGTMやGAのことを理解していない事も十分にあり得るため、要件確認は依頼主のリテラシーに合わせて行う必要があります。

次に配信タイミング=トリガーについての詳細説明がありました。
種類としては、「ページ表示」、「リンクやボタンクリック時」、「フォームの送信時」、「ページのスクロール時」、「YouTube動画の再生時など」があり、これらをタグ発動の配信タイミングにする事が可能という内容でした。

②実設定と動作確認
GTM管理画面のスクリーンショットで、ワークスペースの作成、トリガー選択といった具体的な設定手順の紹介がありました。
ページ表示のトリガーに関して、主に使う組み込み変数は「Page URL」、「Page Hostname」、「Page Path」があります。
また、①で資料として説明があった、ページビュー、クリックやスクロール、YouTube動画計測などにおいても具体的な計測方法の説明がありました。
「ページビュー」グループトリガーの発火順の説明は特に分かりやすかった内容の一つです。

後半では、今まで説明したGTM設定の詳細をアユダンテ社のHPを使って再現する実演がありました。

③公開
GTMで設定した内容を公開する前に以下の点に注意が必要です。
・プレビューで動作確認したか
・同じワークスペースを他の人が触っていないか
・関係者や関連部署などへ事前連絡などは行っているか

最後に畑岡氏は一言『「とりあえずプレビュー」でOK』とまとめ、GTMで設定した内容が正しく動作し配信されているかは、設定とプレビューのトライ&エラーが最重要と語りました。

まとめ
GTMで利用頻度の高い設定や、ある程度難易度の高い設定が分かりやすく整理されている内容でした。GTM画面のスクリーンショットが豊富かつ実演もあり、このセミナー内容でGTMの主要機能は網羅できていると感じました。

最後に質疑応答があり、多くのQ&Aの後に幕を閉じました。

出演講師

畑岡 大作

アユダンテ株式会社
デジタルマーケティングエンジニア

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