活動報告

2014年3月12日に、a2i@名古屋セミナー「企業ウェブ担当者 顧客視点のアナリティクス活用事例」が開催されました。
本セミナーのテーマは、企業から改善へのアプローチを学ぶ、というものでした。最後のセッション、リンナイ株式会社の事例では、メーカーのダイレクト販売の成功事例が紹介されました。データ分析から改善への流れだけでなく、社内他部門へのアプローチ方法といった経験談が紹介され、非常に実践的なセミナーでした。
講師は、森野 誠之氏(運営堂)、室園 拓也氏(サイバーエリアリサーチ株式会社)、そして、福本 啓史氏(リンナイ株式会社)の3名です。企業のWeb担当者を中心に熱心に耳を傾ける姿が印象的でした。また、恒例となったセミナー後の懇親会では、講師の皆様と参加者が、セミナーでは話せない深い話でさらに盛り上がりました。

第1部は、森野氏の「プロが話す!Google アナリティクスの新機能活用法とその設定」です。
GoogleのオーディエンスレポートとABC分析機能が、企業の取り組み事例とともに紹介されました。オーディエンスレポートは、サイト訪問者の性別、年齢、興味のあるカテゴリがわかります。また、ABC分析機能は、サイトの流入チャネルを独自にカスタマイズして分析レポートに活かすことができます。「ひと」を知ることで、データ解析から改善に大きく進むことができますが、これらのレポートはサイト訪問者の具体像を描きやすくなります。
もう一つ重要なポイントは、新しいバージョンの「ユニバーサル アナリティクス」への移行についてです。どのタイミングで移行を進めるべきかなど、実践的な注意点が共有されました。

森野氏 運営堂

第2部は室園氏の「BtoB企業向け 顧客視点でのスコアリングとリマーケティング活用事例」です。
サイバーエリアリサーチは、「どこどこJP」というユニークなB2B向けツールを展開しています。IPアドレスからエリア・組織・回線・気象情報などを結びつけてレポートに展開するAPIです。ユーザーが具体的にどの会社から訪問したのかなど、特にB2B企業の営業にとって必要なデータの活用ができます。
豊富なB2B企業での実績と、成功事例が取り上げられました。ある企業事例では、営業の成約率を10倍以上に向上させる事例などが紹介されました。データが強力な武器となり、B2Bでより能動的な営業展開が可能になる、というメッセージ印象的でした。

室園氏 サイバーエリアリサーチ

第3部は、福本氏の「Web坦登壇!ユーザを把握し成功につなげるデータ分析」です。
リンナイ株式会社で展開された、ダイレクト販売の事例が、貴重な経験談と、実施した施策について紹介されていきました。メーカーのダイレクト販売は、成功した事例が極めて少ない状況ですが、リンナイ株式会社ではEC率を大きく飛躍させることに成功しました。メールマーケティングを、オーディエンスデータを活用し、継続して改善した取り組みなど、具体的、実践的な内容が紹介されました。
また、データからの取り組みだけでなく、企業内の他部門との調整など貴重な経験談も共有していただきました。リンナイ株式会社のようなリアルのビジネスを展開する企業では、ネットビジネスを推進する際に、他部門との様々な軋轢が生じます。
こういった中、福本さんのチームは、社員をお客様としてとらえ、社員販売を熱心に取り組んだり、満足度を向上させる取り組みを継続し、結果的に他部門がネットビジネスに非常に協力的になっています。
ネットビジネスに取り組むチームは、どうあるべきか、非常に示唆に富む内容でした。
リンナイ株式会社福本氏

参加者の声

【女性 部長】 
自分たちの仕事に直結するヒントや気づきが多くありました。説明がシンプルで分かりやすかったです。セミナーなどでよくあるのが専門用語が多くついていけないことです。今回はとても分かりやすく、自社で何か取り組めそうな、モチベーションが上がりました。

【女性】 
どのセッションも、具体的な内容や数値を基にお話しいただき、イメージが沸きやすかった。

【男性 一般社員】 
どの内容も、非常に熱がこもっていて単純な座学ではなかったところが非常によかったと思います。

【男性 役員】
とても役立った。メーカーECの成功事例というのが少ないため、どのような形で上手く回っているのか具体的な例を聞くことができて参考になりました。

以上

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