活動報告

2013年10月10日に、ビジネス・アナリティクス セミナー「マーケティング活動に使えるアクセスログ+αのデータとその活用方法」が開催されました。本セミナーは、データの集計、レポートの手法にとどまらず、「データを使ってどのように意思決定し、アクションを図るか」に気づきを得ることを目的としたセミナー。

講師には伊東祐治氏(日本アイ・ビー・エム株式会社 インダストリーソリューション事業部)、濱川智氏(株式会社OMOTENASHI COO)吉永恵一氏(株式会社リクルート住まいカンパニー)の3名をお招きし、出席率は82%、89名の方にご参加頂きました。

「データをインテリジェンスに変える、賢いデータ活用術!」

第1セッションは、株式会社OMOTENASHI濱川智氏の講義で「データをインテリジェンスに変える、賢いデータ活用術!」。

前半は、データの見方で必要な3つの視点「比較する・内訳を見る・変化を見る」について、ユニークな例を用いわかりやすく解説。後半は、Google Analyticsのログデータと企業データやアンケートの回答データを連携させて、サイトでの「おもてなし」を最適化する手法について紹介。ログ以外のデータで顧客をセグメントすることによって、コンテンツの評価や施策も変わってくるといった内容で、漠然とデータ連携をするのは良い気がするけれど、どんな気付きが得られるのかわからないといった方にとって具体的なイメージがつきやすい事例で、セッションの最後には、その手法の詳細について熱心な質問も寄せられていました。

 

「オンライン/オフラインデータの統合で実現するクロス(オムニ)チャネルマーケティング」

第2セッションは日本IBMの伊東祐治氏の講義で「オンライン/オフラインデータの統合で実現するクロス(オムニ)チャネルマーケティング」ということで、データ統合によってできるマーケティング手法を国内外の多くの事例を紹介していただきました。 

中でも印象的だったのは、「個客との対話」と題し、個客の状態(会員登録などのユーザーのステータス)に合わせてパーソナライズされた特典やメールを送るといった手法の紹介。現場でもすぐに試せそうなヒントがあり、皆さん熱心にメモを取られていました。それから非常に重要だと感じたこととしては、それぞれの施策をきちんと「効果検証」し、良い施策は継続し、ダメだったものは直す/やめるなど取捨選択をしていくプロセスを取り入れることと強く述べられていた点。限られた予算の中で最も効果的な施策を選ぶには、地道な検証が必要なのだということです。

 

「現場で使えるビッグデータのツボ」

最後のセッションは、リクルート住まいカンパニー吉永恵一氏の講義「現場で使えるビッグデータのツボ」。本セッションでは住宅情報サイトの「SUUMO」がどのようにデータを活用しているかをはじめとし、「分析者」と「マーケター」がどうやってコミュニケーションを取っていくべきかなど、現場で実際に起きている苦労話と共に解説。多くの聴講者の方々が笑ったり、大きくうなずきながらセッションに聞き入っていました。

聴講者の声

【男性 係長・主任】概念論でなく、現場の体験をお話いただけたのが、業務のイメージが湧き、記憶に残り、今後の自身の取り組みの参考になりました。

【男性 一般社員】一線でデータを活用している方の話が聞けて、自分の仕事に生かせそうな事例も知ることができた。

【女性 一般社員】第3部のリクルートの方の講義がとてもおもしろく、事例にのっとっり、具体的にどういった考えのもと運用しているかもわかりやすくてよかったです。

関連リンク

濱川さんのセッションで紹介されていた書籍「おもてなし経営のはじめの一歩」は、第1章が「おもてなし感動研究所」から無料ダウンロードできます。

また濱川さんのセッションの冒頭部分については、「おもてなし感動研究所」でご覧いただけるように動画を公開しました。

第2セッションの伊東さんのセッションで使われていた、IBMの調査レポート(CMOインタビュー)についてはここからダウンロード可能です。

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