活動報告

開催日時 2025/03/26(水)
会場 オンラインセミナー

2025年3月26日、「GA4はもう難しくない!最新機能と改善ポイントを徹底解説」のセミナーが開催されました。講師は、アユダンテ株式会社のチーフソリューションコンサルタント藤田佳浩氏です。GA4の2024年の主要アップデートを、実務で活用できる新機能を中心に詳しく解説いただきました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

GA4の進化と2024年の転換点

藤田氏は、GA4とGTMの計測設計の要件定義から導入計測サポートまで、幅広く手がける専門家です。
本セミナーは、まずUAからGA4に変化(進化)した背景からはじまりました。
GA4は、スマートフォンやアプリ、動画コンテンツなど多様化するユーザーアクセス環境と、新たなマーケティング環境に適応できるツールを目指して進化しています。

重要な点は、GA4に向き合う際の「心構え」です。
GA4は「分析ツール」と呼ばれるため、GA4を使えば分析結果が出ると期待しがちです。しかし、GA4はあくまで「計測、蓄積、集計」を行うツールでしかありません。
分析を行うのは人間であり、どんな課題を解決したいかという「目的」を持って取り組むことが重要です。

2024年アップデートの全体像

いよいよ本論の「2024年にGA4はどう進化したか」についてです。
2024年がUA完全停止の年でもあり、改めて「GA4元年」とも言える重要な転換点です。

アユダンテの独自調査によると、2024年は108件のアップデートが実施され、前年の91件から大幅に増加しました。特に注目すべきは集計機能の強化で、計測データの精度向上とバグフィックスに重点が置かれました。また、データガバナンス関連のアップデートが2023年の0件から新たに10件加わり、プライバシー保護への対応が本格化しました。

ここからセミナーで紹介された主な新機能を紹介します。

エンゲージメント概念の理解促進

GA4独自の概念であるエンゲージメントとアクティブユーザーについて説明いただきました。エンゲージメントは「ちゃんと見ているか」の判定基準として、10秒以上の継続利用、1件以上のキーイベント、2回以上のページビューのいずれかを満たすユーザー行動を示しています。より質的な面を重視した点が注目でしょう。
従来のUAの直帰率は、誤解が生じやすい指標でしたが、その点が解消されています。

レポート機能の実用性向上

2024年の主要アップデートとして、メモ機能の追加、詳細レポートでのパーセント表示、保存済み比較機能、セグメント保存機能など、日常的な分析作業の効率化に直結する機能が多数追加されたことが紹介されました。特に探索レポートの他プロパティへのコピー機能は、作業コストの大幅軽減につながる重要な改善として評価されました。

データ連携とガバナンス強化

カスタムイベントデータのインポート機能により、オンラインとオフラインデータの連携が可能になったことが解説されました。また、GMP(Googleマーケティングプラットフォーム)を活用したグループ単位でのレポート配信機能など、組織内でのデータ管理・共有体制の強化が図られたことも紹介されました。

実践的な活用のポイント

セミナーの締めくくりでは、機能の充実に対して「目的を持った活用」の重要性を強調されました。新機能も既存機能も、明確な分析目的とレポートイメージを持つことで初めて意味を持つことを説明されました。特に計測設計においては、「何を判断したいのか」「どのような施策に活用するのか」という目的から逆算してデータ要件を定義する重要性を訴えられました。

藤田氏の豊富な実務経験に基づく具体的な解説により、GA4の「使いにくい」というイメージを払拭し、効果的な活用方法を学べる有意義なセミナーとなりました。2025年はまさに「GA4を使いこなす年」として、参加者の皆様の分析精度向上に大いに貢献する内容でした。

レポート執筆:大内範行(a2i代表)

▼有料個人会員、有料法人会員は、このアーカイブ動画を視聴できます。(2026年3月26日まで)

出演講師

藤田 佳浩

アユダンテ株式会社
GMPコンサルティング事業部 チーフソリューションコンサルタント

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