活動報告

開催日時 2022/02/09(水)
会場 オンラインセミナー

2022年2月9日に、オンラインセミナー「Googleデータポータルの基本から応用まで  データ接続方法から、複数データソースを活用したレポート作成例」を開催いたしました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
レポート執筆
株式会社菊原web解析事務所

第一部:Googleデータポータルの基本機能をGoogle アナリティクスを例に紹介

小川 卓 氏(株式会社HAPPY ANALYTICS)よりお話しいただきました。

まず初めに「Googleデータポータルとは?」のテーマで説明がありました。
・自由にレイアウト可能(表・グラフ・画像・テキスト・デザイン等)
・レポートは自動で更新
・見る側が期間を変えたり、絞り込んだりが可能
・必要な情報を分かりやすく伝えられる
・データソースの閲覧権限を渡さなくても見てもらえる
・多種多様なデータを取り込むことが可能
(サーチコンソール・YouTube・ソーシャル・スプレッドシート・DB)
・「無料」で利用することが可能

次に基本機能利用としての手順を以下にそって語ります。
1. データの取り込み
2. 表現方法を決めて作成
3. 共有し活用する

1. データの取り込み
Googleデータポータルのログイン方法から初期設定についての説明があり、今回は最も利用頻度が高いであろうGoogle アナリティクスを選択する形で進みました。

2. 表現方法を決めて作成
レポートは表示と編集モードがあり、レポート作成には編集モードを利用します。
編集モード内では、ページ追加機能、データ絞り込み機能、新しいデータソース追加機能、共有機能などの基本メニューについてわかりやすく説明されました。
また、便利な新機能として、指定した画像に合ったカラーのテーマが自動で作成される機能や、変更履歴を表示し、いつでも過去に作成したレポートに戻れる機能の紹介もありました。

3.共有し活用する
データポータルで作成したレポートを他者へ共有する方法についての説明がありました。
共有したいユーザのアドレスを追加し、権限と共有ルールを設定する流れでした。
ここでも新機能である公開設定についての説明がありました。

まとめ
データ取り込み、レポート作成、共有といった一連の流れがわかりやすく案内されている内容でした。最後に小川氏よりデータポータルのサンプルレポートも共有していただき有意義な内容でした。

第二部:Googleデータポータルを活用したレポート作成応用例

第一部と同じく、小川 卓 氏(株式会社HAPPY ANALYTICS)よりお話しいただきました。

以下にそって語ります。
1.データポータルの応用活用
2.GA以外のデータの取込
3.HAPPY ANALYTICSのデータポータル

1.データポータルの応用活用
ディメンションと指標のカスタマイズについての説明がありました。
CONCATを使った「結合」、HYPERLINKを使った「リンク付与」、REGEXP_REPLACEを使った「正規表現を利用した置き換え」など、用途に応じた計算式・関数の作成方法について詳細な説明がありました。
難易度の高い「現時点でのデータで月末の数値を予測」する関数も取り上げられました。

2.GA以外のデータの取込
Google公式のコネクタは21種類ほどあり、サーチコンソールやGoogle広告は利用頻度が高いと言います。
Partnerコネクタは多種多様(494種類)で、その中で小川氏がよく使うSupermetricsが紹介されました。
Google以外の主要な広告や媒体まで網羅されている点が特徴と感じます。

続いて、サーチコンソールを例にしてデータ取り込みの方法の説明がありました。
必要に応じてスプレッドシートを利用し加工したうえで、データポータルで取り込む方法も案内がありました。

3.HAPPY ANALYTICSのデータポータル
小川氏が実際にどのようにデータポータルレポートを運用しているかを紹介いただきました。

「月別KPI数値」「Pardot」「Saleforce商談情報」などGoogle アナリティクスだけでなく多様なデータソースを利用しています。
GA/Saleforce/Pardotを連携したスプレッドシートをデータソースとした高度なレポートについても説明がありました。このレポートを作成するためには、Pardotのタグのブラウザ特定ID(VisitorID)をGAで計測する事が必要です。

最後に小川氏は「お伝えしたい3つのこと」を語ります。

・データを作り始める前に設計をしてみる
・プラグイン以外は無料なので使ってみる
・1ページ内のデータ量が多いと反応遅いよ

まとめ
データポータルは指標のカスタマイズができるため、柔軟な分析とレポーティングが可能なツールです。そして多様なコネクタが存在しているため、複数データソースを結合させてレポートも再現可能です。

本日ご紹介いただいた小川氏が実際に運用しているBtoBビジネスのデータポータルは、参加者にとって非常に参考になる内容と感じました。

最後に質疑応答があり、多くのQAの後に幕を閉じました。

出演講師

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