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活動報告
開催日時 | 2021/10/27(水) |
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会場 | オンラインセミナー |
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2021年10月27日に、オンラインセミナー「Shopify、その可能性の中心」を開催いたしました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
レポート執筆
福田 晶子
全世界での流通総額が10兆円を超えるカナダ生まれのECプラットフォーム「Shopify(ショッピファイ)」。最近は国内での利用者も増え、メディアで取り上げられることも多くなってきました。今回はShopify認定教育パートナー日本第1号でミウラタクヤ商店を運営される三浦卓也氏と、Shopifyアプリの開発やデータ分野を得意とする株式会社リワイアの加藤英也氏にお話ししていただきました。
三浦 卓也 氏(ミウラタクヤ商店)
ECサイト「ミウラタクヤ商店」の運営を行うかたわら、これまでの運営経験を生かしShopify教育パートナーとしてEC運営ノウハウの提供やShopifyを広める活動もされている三浦さん。過去に10を超えるECシステムを使ってきた経験から、EC事業で大きく成長したいなら断然Shopifyがおすすめだと言います。
■EC運用者の視点から見たShopifyの魅力
バターコーヒーなどの健康食品を扱う「ミウラタクヤ商店」。その運営で重視しているのは、情報発信の頻度を上げ問い合わせをしてきた顧客と信頼関係を構築し、リピート購入につなげることだそう。こういった運営方法を実現・継続できたのはShopifyのおかげだと言います。
そんなShopifyの魅力として
①直感的で使いやすい管理画面
②ノーコードでサイト構築可能
③アプリ活用で高機能なシステム導入が可能
④ストア分析機能が便利
⑤越境ECがやりやすい
⑥サーバーが強い
⑦大手メディアとの連携が簡単
の7つをあげます。
例えば③の場合、「メルマガ配信をやりたい」と思ったらアプリをインストールするだけであっという間に配信機能が付いたサイトにバージョンアップすることができます。こういった仕組みのおかげで従来よりも低コストかつ人的リソースを割かずにやりたいことができるようになったと感じたそうです。
また⑦では、これまで手間がかかることが多かった他メディアとの連携も管理画面での設定やアプリのインストールだけで完了します。この手軽さには、未来がそこまで来ているのを感じるほどだったとか。
■15ヶ月で400%成長
Shopifyのおかげで運用環境が劇的に変わったという三浦さん。アプリを活用する事で作業効率が改善し、顧客との信頼関係構築など本当にやりたいことに注力できたのが大きかったと言います。またShopifyに移行しただけでSEOやCPAに良い影響を与えたと感じる場面もあったそうで、そうした結果15ヶ月前に比べて400%もの成長につながったのだと語ります。
また、デモンストレーションを交えながら成功施策なども共有いただき、第一部が終了となりました。
加藤 英也 氏(株式会社リワイア)
国内のニーズに合ったShopifyアプリの提供やサポート等を行う企業アライアンス「App Unity」を主催する株式会社リワイア。第一部で三浦さんがShopifyの魅力としてアプリ活用で高機能なシステムを導入できる点をあげていましたが、まさにその開発などで活躍されているのが加藤さんです。今回は技術的な視点から見たShopifyについてもお話しいただきました。
■Shopifyはただのオンラインショップではない
ECプラットフォーム=オンラインのお店と捉えられがちですが、Shopifyはそれだけにとどまらず購買体験が生まれる場所でありそれにまつわるデータの流通を仕組化するものになってきている、と加藤さんは言います。
EC関連のデータ、例えばマーケティングデータや購買データ、ユーザーデータなどは、これまで各々が分散され多元管理されていることが多く、ここ数年はCDPを活用するなどしてデータを統合しようという流れが主流でした。対してShopifyはアプリをインストールするだけでコマースデータを一元管理できる仕組みになっているので、自社サイトとモール店舗の在庫情報を統合して一元管理したり、Shopifyに集めたデータを活用してマーケティング施策につなげたりというようなことが実現できるようになります。これこそがShopifyの強みで、オンラインのお店という視点だけではなくコマースデータを統合するためのプラットフォームとして捉えると様々な可能性が見えてくると言います。
■ShopifyがECの中心に
加藤さんにとってShopifyでのデータ連携の労力は、CDP等を活用する場合に比べて十分の一以下という印象なのだとか。そういった手軽さからオフラインデータをShopifyに入れるユーザーも多く、Shopifyを中心に店舗、集客、運用、分析などがつながり、まさにコマースデータのハブとして機能している点が面白いと言います。
その他Google アナリティクスとの連携についての説明等もあり、第二部も終了となりました。
Q&A
■お客様とのコミュニケーション時間は1日何時間ぐらい使っていますか?また主にどのようなことに取り組んでいますか?
三浦氏:1日約3~4時間程度。SNSの発信に1時間半、オンライン接客に1時間半ぐらい使っています。顧客とのやり取りを増やすことでより多くの購入につながると感じているので、1日の中で結構な時間を費やしています。
■Shopifyに慣れるまでどのぐらいの時間がかかりましたか?
三浦氏:毎日4~5時間程度管理画面を触れば2週間程度で慣れると思います。
加藤氏:自分のサイトを立ち上げると覚えやすいと思います。
■既存のECサイトを移行できるます?
加藤氏:移行元による。データ構造やエクスポートの可否などによって変わってくるので、新たに作る方が早い場合もあります。
■ShopifyはGAのeコマース設定が楽にできるようになりますか?
加藤氏:GAの拡張eコマースの設定は簡単にできると思います。目標の設定やレポートの設定などGA側の設定をする必要はあります。
■Shopifyでは1つの商品に2つのカテゴリを紐づけることは可能ですか?
三浦氏: 1つの商品に複数のコレクション(カテゴリ)を紐づけることは可能。ただしURLパスを階層化してコントロールすることはできません。
加藤氏:タグ付けや拡張項目を作ることもできます。
■情報やコンサルなど、有形以外のものも販売可能ですか?
加藤氏:販売できる。音楽のダウンロードみたいな形も可能です。ダウンローダーはアプリで追加できます。
三浦氏:料理教室の時間売りの事例もあります。
■定期購入の機能はありますか?
三浦氏:アプリを導入すれば出来ます。ハックルベリーなどの和製の定期購買アプリがおすすめです。
■ライブコマースの機能はありますか?
三浦氏:アプリで対応しているものがあるが、フルサービスではありません。
加藤氏:今後はアプリで出てくることに期待。
■Shopifyページ内の離脱箇所を把握できるおすすめのアプリは?
加藤氏:GAがおすすめです。
■Shopifyのサイトに読みもの等のコンテンツ領域を設ける場合におすすめの方法は?
三浦氏:デフォルトで付いているブログコンテンツが良いのでは。
加藤氏:新着やニュースにブログを使っている人は多いです。
■クロスチャネル化でShopifyを導入しようと考えていますが、POS機能についてはShopify POSを導入することが前提になりますか?また、他プログラムとの在庫理論値連携の実績等あれば教えてください。
加藤氏:日本国内でのShopify POSについてはまだまだここからという印象。どうしてもPOSの機能はまだ日本の他のPOSに比較すると充分ではないケースもあり、O2Oに対応したアプリ等で国産レジサービスに対応していく方が現時点ではおすすめ。在庫については、ロジスティクス系の会社を選びShopifyと連携させることでオンラインとオフラインを連動させることはできます。
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