活動報告

開催日時 2020/08/20(木)
会場 オンラインセミナー

2020年8月20日にオンラインセミナー「GoogleマイビジネスとローカルSEOの使い分け / 運用に役立つ予備知識と事例」を開催いたしました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

レポート執筆
二村 勇輔

第一部:GoogleマイビジネスとローカルSEO施策を効果的に使い分ける

伊藤 亜津佐氏(iSchool 合同会社)

第一部は「GoogleマイビジネスとローカルSEO施策を効果的に使い分ける」をテーマに、伊藤 亜津佐氏(iSchool 合同会社)の講演です。

伊藤氏のお話は、以下の4つに焦点を当てて進みました。

  1. ローカル検索結果を分析する
  2. Googleマイビジネスの限界を知る
  3. GMBとローカルSEO施策を使い分ける
  4. 事例

1.ローカル検索結果を分析する
直接検索・間接検索をはじめとした検索結果の現状の紹介がありました。
現在のローカル検索は三方良しで、検索者・事業者・検索エンジンにとって、それぞれが抱えていた悩みを解決できる検索結果でもあります。

2.Google マイビジネスの限界を知る
Google マイビジネス以外のタッチポイントがあることを指摘した上で、お客様の利便性を上げるためにはGoogle マイビジネス以外の情報整備が必要で、Google マイビジネスの限界を埋めるためにはローカルSEOが大事だと語ります。

ローカルSEOとは、お店を探すユーザーの検索体験を最大化することであり、Google マイビジネスはローカルSEOの一部。そのため、Google マイビジネスの限界をローカルSEOで補うことができれば、検索体験が向上し、ユーザーの満足度はより上がります。

3.GMBとローカルSEO施策を使い分ける

  • 関連性
  • 距離
  • 知名度

の3点から話が進みます。

まず上記3点について、Google マイビジネス・ローカルSEOの得手不得手を分類しました。
各項目への対策について、オンラインで全てを完結するわけではなく、オフラインでの広告、いわゆる折込チラシや看板などをはじめとしたローカルビジネス向けの話があり、非常に参考になります。地方からのセミナー参加者にとっても有意義なお話でした。

4.事例
Google マイビジネスの施策・ローカルSEOの施策・ウェブサイトの改善など、幅広い施策を元に改善されている内容がとても参考になります。
これらを踏まえて、お店を探すユーザーの検索体験を最大化・お店で良い体験をしてもらうことが重要だと、伊藤氏はまとめました。

恒例のQ&Aも大変盛り上がり、
Q. BtoB企業でもローカルSEOは有効なのか?
Q. 非店舗型の場合、ローカルSEOを上手く活用できるのか?
など、多数の質問が届きました。

第二部:Googleマイビジネスを使って気づいた色々なこと

永山 卓也氏(ローカルビジネスコンサルタント)

第二部は「Googleマイビジネスを使って気づいた色々なこと」をテーマに、永山 卓也氏の講演です。

永山氏のお話は、Google マイビジネスを管理している中で「あれ?」と思ったことを中心に話が進みました。

●大都市圏と地方都市圏でのマップ検索結果の違い
都市部:候補店舗が多いほど全て表示されず、基本的にエリアが狭まる
地方都市:距離的要因より、知名度や関連性のシグナルが重要視される傾向

都市部と郊外では検索結果が全く違うため、自分自身で検索して、実際のシーンに落とし込んで見ることを勧めます。

●業種業態別、インサイトの検索数
具体例を用いて、インサイトの検索数が紹介されました。
直接検索がとれているなら、それを活かした施策を。とれていないなら、それを増やす工夫を。
間接検索が多いなら、その中から選ばれる情報整備を。少なければ、それを増やす工夫を。
検索クエリごとに見た時に、必ずしも業種×地域での検索が全てではなく、業種によっては商材まで落とし込む必要があるとします。

●チェーン運用
現場のリソースや口コミ返信による企業的責任などを考慮し、状況に応じた運用を行う。
オーナー登録をしない選択肢はないが、全ての機能を使う必要はないと言います。これらはチェーン展開企業であっても、基本情報の整備をしていることが前提でのお話です。

ここからGoogleマイビジネスで起きやすい勘違いに触れていきます。

●マップやアクティビティでの表示回数
・マップ表示回数
– 検索していない状態でピンが表示されてもカウント
– ナビで誘導中に表示されてもカウント
のため、増えても減っても一喜一憂しないことが大事だと言います。

・アクティビティ数
– 内訳は「ウェブサイトへのアクセス」「通話」「写真の閲覧」「マップでのルート検索」だが、「写真の閲覧」が大半を占めている。
– 「通話」1回と、画像検索結果一覧での「写真の閲覧」1回は同じ1カウントという扱い。
単純に写真を追加すればアクティビティ数は増えるが、内訳が大事なので、数値を見る時は注意が必要と指摘しました。

●翻訳されない箇所
マップを他言語に切り替えることで表示される施設情報の翻訳には、翻訳されるものとされないものがあります。全ての箇所が機械翻訳されるわけではなく、マイビジネスで追記できる「投稿」や「ビジネスの説明」などは基本的に翻訳されないため注意が必要です。
別言語における店名変更方法が紹介されたので、参考になった方も多かったのではないでしょうか。

まとめとして、最終的には検索する人にどう映っているか。マイビジネスだけの活用ではなく「ローカル検索(情報)の活用」が大事で、各企業の状況に合わせた戦略策定が鍵になるとし、永山氏の講演は終わりました。

Q&Aでは、第一部同様にたくさんの質問が寄せられ、
Q. コロナ関係のキーワードはどのようなものがあるか?
Q. 一つの会社で複数事業展開している場合は登録を分けたほうがよいか?
など、一つ一つ丁寧に返答いただき、第二部が終わりました。

出演講師

永山 卓也

ローカルビジネスコンサルタント

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