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活動報告
2012年10月17日、「新任ウェブ担当者のためのスマートフォン」セミナーが行われました。このセミナーは7月にも実施されましたが、非常に高い人気で、今回、新たな内容で実施しました。前回のセミナーアンケートでいただいたフィードバックをもとに、今回は、スマートフォン、タブレット、PCと多様化するスクリーンの解析と改善、という点にフォーカスを当てて実施しました。
講師は以下 4 名の皆さまです。
グーグル株式会社中島 弘樹 氏、NRIネットコム株式会社の山田 輝明 氏、金森 和紀 氏、アナグラム株式会社の阿部 圭司 氏です。
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第一部は中島氏(Google)の「Google アナリティクスによるモバイル解析」です。
Google アナリティクスのモバイルについて、その機能面だけでなく、スマートフォン、タブレット、そしてPCユーザーそれぞれの違いについて、多くのデータを公開いただきました。
特にスマートフォンのコンバージョンについて、実際のデータをもとに、課題と改善点を共有し、とても興味深い内容でした。スマートフォンは、PCに比べ半分以下、時には4分の1のコンバージョン率になります。ログイン時の手間や入力のアシストなど、細かな点を改善していく必要があります。また、スマートフォンで情報を探し、PCでコンバージョンするユーザーを想定し、カートやお気に入りを共有できる仕組みなどが求められます。
第二部は「レスポンシブウェブにおけるスマートデバイス解析」です。レスポンシブウェブデザインで作成したサイトの解析事例です。山田氏、金森氏(NRIネットコム)から、全体の方針と技術面の両方から紹介されました。
まず山田氏から、解析しながらアクション、検証を繰り返すリアルタイム性がもとめられる点が強調されました。そのためには、複数のデバイスとユーザー行動が絡み合う多次元のウェブ環境を、データに基づいて判断していける環境づくり、仕組みづくりが求められます。
技術面では金森氏から、マルチスクリーンの解析のポイントが指摘されました。データをセグメントに分けて分析出来る環境を作るだけでなく、互いのデータを、比較、俯瞰できる分析環境が大切です。
次にマルチデバイスサイトの、陥りやすい4つのポイントについて、具体的な経験をまじえた貴重な情報が紹介されました。
第三部の阿部氏は前回に引き続き、スマートフォンでのリスティング広告の取り組み、というテーマです。そもそもスマートフォンとはマーケティング的にどういう意味があるのか、というところからはじまり、あくまでユーザーをしっかりと見て取り組まなければ、流行を追いかけても無駄な努力になってしまう、というメッセージが、プレゼン全体を通して感じられました。
スマートフォンサイトでは上位表示が圧倒的に有利である反面、予算消化が早くなりがちなので、運用上の配慮がPC以上に必要になります。また、フリック入力や予測変換機能などから、思ったよりは打ち間違いは少なく、複数の言葉が選ばれる傾向もあるようです。しかし、そういったテクニック以上に、上位表示できちんと効果を出すためには、PC以上に、キーワード選び、ユーザー選びが重要になってきます。
今回のスマートフォンセミナーも、参加者の関心が非常に高く、セミナー実施後も、参加者からの質問や相談が活発に行われました。
以上
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