2024年6月5日開催のオンラインセミナー「GA4エキスパートのイチオシ分析手法解説 ~ 小川さん直伝 サイトの俯瞰分析 ~」で行われたQ&Aのうち、時間内で回答しきれなかった質問に対して、講師の小川卓氏のご厚意によりご回答いただきました。
寄せられたすべてのご質問への答えがございますので、質問を送られた方はぜひチェックしてみてください。※セミナー内で回答した質問は、アーカイブ動画でご覧ください。
小川氏回答
GA4ではCookieに記載されているIDでユーザーを特定しています。この有効期限は最後の訪問から2年間となっています。しかしiOS/Safariでは独自の仕様で最終訪問から7日経つとCookieが削除されるため、同一ユーザーで10日ぶりに訪れた場合は新規となります。これはUAとGA4で考え方に変わりはありません。
小川氏回答
はい、そのとおりとなります、ユーザーの最初とついているものは初回訪問だけに限り、セッションに関してはセッションごとの流入となります。参照元がutm_sourceのパラメータにあたり、メディアがutm_mediumnパラメータに値します。また参照元/メディアと参照元は表記のさせ方の違いだけになります。
小川氏回答
■直帰率
何かしら新しいキーイベントを追加したタイミングと重複しているなどはありますでしょうか?(例:ページ内で読了したらコンバージョンとみなす)など。他にタグが二重で入っているとかの場合にありえそうですが、上記くらいしか原因が思いつきません。流入元やデバイスで見た時に直帰率が下がっているかなど内訳を見てみて原因を探ることも可能かもしれません。
■セッション数
そうですね、基本的な他の条件が同じであればUAよりGA4のほうがセッション数が少なくなります。原因として可能性が高そうなのは書いていただいた1つ目の理由ですが、ランディングページのレポートで「not set」となっているデータがどれくらいあるかを確認してみてください。
その数が多い場合、乖離率の説明になる可能性が高いです。not setを除いた状態で比較するのが良いでしょう。
ほかはやはり設定周り(クロスドメイン等)になりますが、そのあたりはすでに検証されているのかなと。
小川氏回答
はい、そのとおりです。こちらに関してはオーディエンス機能を使ったとしても解決できません
小川氏回答
インタビュー等を行うことは時々あります(年に1・2回くらいですが)ただ目的は施策や分析のヒントを得ることになります。
例えば書いていただいた例の場合でいうと、「新規追加したらから増えた」というのは事実で、インタビューで出てきた「大きすぎ」というのは意見になります。であれば、私だったらABテストで「小さいパターン」を試してみるかと思います。外すと数値は下がってしまうのは過去の結果からわかっているので、サイズの影響をチェックするという感じですね。
小川氏回答
セッション単位のセグメントでも難しそうでしょうか?(ユーザー単位だと確かにそうなってしまいますね)
小川氏回答
手動のに関してはutmパラメータの値そのものを取得してくるという意味をもっています。そのためutmそのものの値をチェックしたい場合は「手動の」を使い、それを元にGoogle側で変換・分類した名称を使いたい場合は「手動の」を使わない形になります。
小川氏回答
詳細は https://support.google.com/analytics/answer/9371379?hl=ja をご覧いただければと思います。私も細かい部分までは把握出来ていませんが、基本的な考え方はこちらに記載のとおりとなります。
小川氏回答
そもそもどういうデータを取得するか、それを取得するための設計、分析結果を元に施策を考えて実行する部分は、まだ人間が行う必要があるかなと思います。このあたりも5~10年単位で変わっていくかもしれませんが。
小川氏回答
こちらは検索エンジンからの流入キーワード(Google Search consoleと連携されている場合に表示)を表示するディメンションですが、GA4で取得していいる指標とは掛け合わせ出来ません。なので探索で利用出来ないですね。連携したサーチコンソールのデータをGA4のレポート内で見るためのディメンションになります。
小川氏回答
すいません広告運用の仕事をしていないので、明確な答えはないのですが、成果を伸ばすためのより良い提案をするためという形でお願いして難しい場合は厳しそうですね。コストや売上が見れないように権限設定もできるので、それでも無理か確認してみてもよいですね。
小川氏回答
はい、そのとおりですね。
小川氏回答
from_submitはsendの記述が入っているボタンが押された時に計測されてしまいます。
まず試して見ていただきたいのは、フォーム送信の拡張計測をOFFにすることです。これでも計測出来ないかチェックしてみてください。
それでもだめな場合は拡張機能では計測出来ない検索結果パラメータを使っている可能性があります。
小川氏回答
ぶっちゃけないですね(汗)Similarweb等使って同業他社の数値をざっくり見るくらいはありますが、広告予算にどれくらい使っているかなどわからない部分も多いです。
アクセス数以外のところで評価をするというのが良いかとは思いますが、それも難しいケースもありますよね。
小規模のサイトの場合は、まず何件問い合わせやCVがあれば費用対効果があうのかを算出し、CVRを元に必要なセッション数を逆算して決めるという感じですかね。
小川氏回答
はい、そのとおりです。
小川氏回答
正直ないですね。https://support.google.com/analytics/answer/9371379?hl=ja あたりは参考になるかと思いますが、考えられる種類数が多くてリスト化するのは非常に難しいと感じています。
小川氏回答
基準は結構難しいですよね……同業他社や参考になる外のサイトの数値が分ければそれを使いますがなかなか入手出来ないかなと。
どちらかというと、どれくらいのページビュー数あれば、まずはサイトの運営や広告コストに足りるかというのを計算する感じですかね(コンバージョン率、想定コンバージョン単価などを加味して)。
アクセス数が少ない場合は、アクセス解析を優先するより、コンテンツを増やして検索流入を増やすことに時間を使うことをオススメします。
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