【活動報告】特別セミナー「モバイルサイト最適化 改善ポイントとリクルートの事例」(2017/11/16)

2017年11月16日に、特別セミナー「モバイルサイト最適化 改善ポイントとリクルートの事例」が開催されました。

占部 雅一氏(株式会社ドーモ)、仁藤 玄 氏(株式会社UNCOVER TRUTH)、塩見 直輔 氏(株式会社リクルートホールディングス, 株式会社リクルートテクノロジーズ)、赤嶺 里美 氏(株式会社リクルートホールディングス)の4名による3部構成です。
モバイルでの表示速度の重要性と施策の解説、ユーザー行動データからのモバイルサイト改善、そしてリクルートの事例とモバイル最適化全体を俯瞰する内容となりました。
a2i_mobileseminar_2017111601.png

第1部はモバイルサイトの表示速度に焦点をあてて株式会社ドーモの占部氏による「モバイル最適化はここから取り組め! 速度改善の手法と効果」です。
ドーモはMobify のモバイルソリューションと提携し、国内150サイト以上にモバイル最適化のソリューションを提供し、その経験と実績を紹介。
特にモバイルウェブの最適化ではクライアントサイドの改善が大事。その具体的な手法と事例を詳細に解説。
概要は以下の通りです。
■ なぜウェブ表示速度が重要なのか 速度と売上の相関関係をおさらい
 モバイルでは表示時間に5秒以上かかると74%のユーザーが離脱するなどの調査結果
 ECの売上100億以上のサイトはすべて表示速度が速い。売上と速度の相関関係。

■ クライアントサイドの具体的な手法
 速度分析ツールをクライアント側とサーバー側から紹介 
 クライアントサイドの改善が投資対効果が高く、イメージファイルがページ容量の63%をしめるため、まずは画像軽量化から着手。

■ よくある速度に関する誤解
 欲しい人は我慢してでも買うのではないか?
 現実は、モバイルユーザーは遅さに非寛容で離脱がPCよりも早く発生している。

■ 次世代高速化の取り組み AMPとPWAについて
 Googleが推奨する次世代のモバイル改善の取り組みである AMPと PWAを紹介し、事例も含めてAMP+PWA=PWAMPの取り組みを紹介

第2部はデータ分析とUXの改善に焦点をあてたUNCOVER TRUTHの仁藤氏による「モバイルサイトにおける分析・改善のポイント」です。
仁藤氏のUNCOVER TRUTHはCAOの小川卓さん中心に分析と改善のソリューションを多くの企業に提供しています。特に仁藤氏は最近増えているモバイルサイトの改善で多くの事例を担当しています。
今回は、定量データと定性データに加えA/Bテストなどから読み取れるモバイルサイトのユーザー行動の分析と改善事例をご紹介いただきました。ユーザーをよく知ることの大切さと仮説を突き詰めることの重要性を強調していた点が印象的でした。

概要は以下の通り。
■ モバイルサイトの特徴
基本的なユーザー行動はPCとモバイルでそれほど大きな違いはないが、以下の特徴がある。
 定量:滞在が時間短い(平均PV少ない)、直帰が高い(平均PV少ない)、スクロールはされやすいなど
 定性:1画面の情報量は少ない、コンテンツの画面占有率が高い、表示速度は月末の速度制限の影響があるなど

■ 改善のポイントと事例
企業のビジネスモデルやユーザー属性ごとに違いがあるので一概に言えないが、ユーザー行動に合わせて以下のような改善事例がある。
 コンバージョンとの相関が高い、ヒートマップから見える行動データから、改善施策を発想していく。
 A/Bテストの一回目の仮説ではうまくいかないことも多く、二回目三回目と仮説の精度を高めることで成功につなげた事例が多い。

■ 具体的な改善事例の紹介
コンバージョン率が高いコンテンツとの接触を高めることで成功した事例、モバイル画面の中でのコンバージョンへの訴求ボタンの位置の試行錯誤など、経験した改善事例について詳細を解説。

a2i_mobileseminar_2017111602.png

第3部はリクルートの塩見氏と赤嶺氏によるリクルート全体とリクルートジョブズでのモバイル最適化の事例紹介です。講演の題名は「リクルートはモバイルが9割 & リクルートジョブズのモバイル最適化とは〇〇である」です。

■ 前半は塩見氏から「リクルートはモバイルが9割」と題して、リクルート全体がモバイルシフトを加速していく状況をご説明いただきました。
リクルートには、大小様々な事業があります。その中で、どのように成功事例や課題を共有し、お互いに活かしていくか、その試行錯誤の過程に触れながら、モバイルシフトがどう進んでいったかを生々しく解説していただきました。
リクルートではスマートフォンへのシフトについて、世の中の水準より前倒しで積極的に推進していった。その中で、仮説を徹底的につきつめて、これ以上はやってみないとわからない、という点まで考え抜いて実行に移していった。
事業目的やターゲット、顧客との接点などが違う複数の事業の中で、成功失敗の事例を横串で共有していき、実行の決断にあたっては「やらないことのリスク」を重視して取り組んでいった。

■ 後半は赤嶺氏からリクルートの事業の一つであるリクルートジョブズの具体的な事例をご紹介いただきました。
Twitter や LINEなどでの取り組みの紹介。その仮説の立案過程や実行段階での試行錯誤を紹介。
AMP、PWAも積極的に推進する中で、ユーザー行動のデータなどから、良い点や、課題点を浮き彫りにして、実施するものしないものを決断していった。


参加者の声

【男性 部長】
前半で技術とスピードの話を紹介されて、後半にその活用事例として成功と失敗の話が共有された。単純な最先端の情報共有の場ではなく、実際の使用感、現場感を同時に共有いただけたことがよかった。

【女性 一般社員】
ページスピード対応で、成功事例と失敗事例の両方を聞けたのは非常によかった。業種によって、色々なケースがあることがよくわかった。

【男性 課長】
モバイル最適化に関する最新のトピックと導入事例、そして失敗事例まで知ることができた。今後の自社サービスへの導入を検討するいい材料となりました。

【女性 一般社員】
読み込みスピードの重要性とAMPやPWAの実装の現状と問題点を知ることができ、大変勉強になりました。いろんな観点からモバイル最適化を見ることができました。

【男性 課長】
モバイル最適化の要点を効率よく聴くことができとても勉強になった。事例が多く紹介されていたのもよかったです。