コラムバックナンバー

2012年最後のメールマガジンコラムは、普段と趣向を変え、メルマガコラム執筆者3名が2012年の印象に残った話題をピックアップし、2013年への展望を語ります。

◆真摯 いちしま泰樹が選んだ今年のトピックス

2012年のわたしの中での大きなトピックスは、「スマートフォンをはじめとしたモバイル端末の訪問をどうとらえるか」でした。BtoC向けのサイトであれば、いまやサイト全体の半分近くがモバイル端末でのアクセスというサイトも多いと思います。

まず、サイト側でスマートフォン向けにどのような対応をしているかがまちまちです。

・何も対応していない
・フォームだけスマートフォン対応している
・スマートフォンサイトを別ドメインで運用している
・スマートフォンサイトをサブドメインで運用している
・スマートフォンサイトをディレクトリを分けて運用している
・レスポンシブWebデザインで共通のコンテンツを表示している
・同一URLだが、別途準備したコンテンツを端末判別で表示している
・表示をスマートフォン向けに自動変換するASPを利用している
・スマートフォンサイトの中でも一部は通常のサイトを提示している

このようなサイトの運用状況に合わせて、アクセス解析ツールの導入や設定もまちまちです。要望に合わせた導入設定が困難なケースがあり、紆余曲折もあります。模範となるモデルケースはあまりありません。

データがまともに計測されたとて、デスクトップ端末とモバイル端末に分かれた「訪問」を「人(ユーザー)」としてどうとらえるか、どう分析していくかという課題が立ちはだかります。

そのような混沌とした、そして速い動きの中で、光を見つけていくような取り組みがおもしろくもあり、インパクトが大きかったトピックスでした。

2013年、このような動きの速い中でも腰を落ちつけて取り組んでいきたいです。

【活動報告】「新任ウェブ担当者のためのスマートフォン」(7/19)
【活動報告】「新任ウェブ担当者のためのスマートフォン」(10/17)

◆事務局長 衣袋宏美が選んだ今年のセミナー

2012年私が手掛けたセミナーの中で印象深かったのは、5月24日にD2Cさんのオフィスをお借りして、100人を超える参加者の中で実施した清水さんの特別セミナー「Marketing Optimization Summit サンフランシスコ報告会」です。
https://a2i.jp/activity/activity-report/12487

新しい会場で規模が大きかったのがチャレンジであったことに加えて、日米を行き来して仕事をしている清水さんの話の内容自体も非常に刺激的でした。セミナー後のメルマガでも取り上げましたが、「我々自身がもっとエラくなろう」というメッセージもありました。
https://a2i.jp/activity/mailmagazine-column/12289

著名なウェブアナリストやマーケターの転職も日常茶飯事になり、アクセス解析イニシアチブの転職情報の掲載依頼も着実に増えています。2013年はさらに様々なニーズの人材市場も活性化して、業界全体が発展していくことを期待し、我々もそれに対応した各種情報やプログラムの提供をしていければと考えています。
https://a2i.jp/category/activity/job

◆代表 大内範行が選んだ今年の記事

「1つだけ 自分を褒めるならば意外な結果に目をつぶらなかったことです」

2012年、京都大学の山中伸弥教授がノーベル医学・生理学賞を受賞しました。
今年印象に残ったのが山中教授のこの言葉です。

実験前に設定した仮説が裏切られたら、それはラッキーだ、というのが彼の基本姿勢です。若い頃、自分の仮説とまるっきり違う結果が出たときは、本当に興奮した、とも語っています。

今年のトピックスの記事で、アクセス解析イニシアチブのセミナーで講師を務めてくださったVOYAGE GROUPの春元和正さんが、似た視点で記事を書いていました。仮説を立てて実施したテストが失敗したら、そこがチャンスだと。
もし、お読みでないかたは、ぜひ、ご覧ください。

僕自身も、これまで仮説と違う解析結果に数多く出会い、そこから、多くの発見をしてきました。そういった経験は、僕の中で、かけがえのないものです。

「失敗A/Bテストパターンから価値を生み出す方法とは?」

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