活動報告

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2015年1月20日に、ウェブアナリスト養成講座「ユーザの行動観察手法の基礎的な考え方から、具体的な実施方法まで」が開催されました。講師は株式会社ビービットの浅野 恵介 氏でした。デジタルマーケティングを成功させるポイントはユーザ理解にあるという話から始まりました。定量調査と定性調査は車の両輪ですが、従来の定性調査のグループインタビューやデプスインタビューは曖昧な人間の記憶に頼り不正確だったり、バイアスがかかった回答をしがちだという限界がありました。

そこでユーザに対する思い込みを排し、意見よりも行動を重視することが重要で、行動観察することで心理を把握するのが「行動観察手法」だということです。

そしてその行動観察調査の実践ステップとして、計画、協力者収集、設計、実施環境準備、実施、結果分析の6つについて解説して頂きました。その中で、金融系の事例を実際取り上げ、ワークショップを幾つか実施し、実際に考察し議論してもらう時間もとりました。

最後はRealtime Experience Trackingという最近の手法について解説がありました。調査するテーマが決まったら、そのテーマに関する様々な行動をリアルタイムにメールやSNSで報告してもらうという手法で、1日の行動を後でまとめて記述するのではなく、すぐに記録するというのがポイントのようです。被験者の負担は大きいと思いますが、面白い手法だなと思いました。

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参加者の声

【男性 係長・主任】私自身がサイトの分析、改善が定量的な計測数値で追われがちだったのですが、ボトルネックはユーザーの定性的な理解でのギャップであり、それが常に存在する、ということを実感できるレクチャーでした。

【男性 役員】業務上、定量分析は行っておりましたが、定性分析に関しては知識が不足していたため、体系的な手法を理解できたことは大いに役立ちました。

【女性 一般社員】RETは初めて聞きました!テスト方法や手段を考えるにもやったことがないので、よい刺激になりました。

【男性 係長・主任】ワークショップというか具体的に考えさせる部分があったので、実感としてわかりやすかったと思います。

【男性 一般社員】ユーザビリティテストは、想定している事と大分異なった結果が得られる。データからわかる事とも実は、ユーザービリティーテストしたら、思わぬ要因でそうなっていた、という事にもなりそうで面白そうだ。

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